儚き出会いと別れ 住友大阪セメント伊吹工場・いぶき500形
本日は晴れ着姿が眩しい、「成人の日」だそうであります。
(チョー昔は15日と決まっていたので違和感有る年代です)
って事は、今まで「人では無かった」って事?
そーゆー屁理屈大好きナゲーはほかっといて、
とりあえず、読者様の中で
晴れの日をお迎えになった方がお見えでしたら、
改めまして、おめでとうございます!
ナゲーの場合は、はるか彼方へ飛び去った日のことなど、
思い出す術もありませんが、
いきがってたのは確かであります
(今もですけど)
これで「成人映画」が堂々と見れるとか、
「酒を隠れて飲む必要はない!」とか
(隠れて飲んでたのか!)
「性人になったどー!」なんて思ったことは、
これっぽっちも有ります。
(やっぱり、そっちの性人やと思ったよね)
ナゲーの場合は、いつまでたっても
精神的成人は迎えられそうにありません。
(体はオトナッ!頭脳は子供!その名は!もうええわ)
順調にいけば、残り4分の3程の人生を
今回、成人式を迎えられた方には、
精一杯生きて頂けたらと思う次第であります。
早く真っ当な人に成りたい、星人ナゲーです。
(どこの星や?N-49星雲であります。正常な精神が3分しか持ちません)
ということで、来るモノは拒み、去るモノは追うナゲーブログ
本日は、1999年に終了を迎えた、
ご紹介をして参ります。
晴れ着を濡らしてご覧下さい。
ナゲーも知っていましたが、
いつに走ってくるか等、詳細は知らず、
ナゲーにとっては「幻の鉄道」だったんですが
何も撮らないうちに「廃止」の一報が入り、
何としても撮らなければと、待ち伏せしました。
路線は、伊吹山麓の工場から、
詳しくはネット情報に譲りまして、
ナゲーの心を撃ち抜き、虜にしてしまった電気機関車との、
たった2日間の、出会いから別れとなってしまった
当時の様子を振り返って参ります。
1999年6月15日。
初めて出会ったのが、廃線の13日前。
土日は運休と聞いていたので、
出会えるチャンスは限られた日数だけ。
すでに貨物出荷量は減り、
列車本数も激減しているような雰囲気で、
その電気機関車は突然現れました。
見た瞬間、体が痺れました。
ナゲーの大好きな、デッキ付き電気機関車。
国鉄の「EF15形」を彷彿とさせる
茶色い車体に、柔和な顔つき。
伊吹山をバックに走る
その名もズバリ、「いぶき500形」
お昼近くになってようやく姿を見せてくれました。
1956年、日立製作所製。
当時は「大阪窯業セメント」のちに「大阪セメント」に。
車体横には「ライオン印」が掲げられていたようですが、
「住友大阪セメント」に合併されたときに撤去されたのか。
JR近江長岡駅へ向かって、単コロで走っていきました。
と思っていたら、
すぐに工場へ帰って行きました。
?????。これで終わりなのか?
あとで工場の人に話を聞いたら、
毎日、線路点検のため最初に1往復単機で
行って戻って行くらしいです。
そんな事とはつゆ知らず、もう二度と来ないのか?
と思って待っていたら、
すぐに、セメントタンク車「タキ1900形」を
牽っぱって戻ってきました!
でも、たったの3両!
もう末期の操業でしたので、出荷は抑えられていた様です。
相当昔から走っていたのに、
もっと粘り強く待っていたらと思うと、
悲しくなりました。
カッチョエエ~~~~~!!!!シビレル~~~~!!!!
戦後の国鉄(想像でモノ言ってます)のような、
小さいデッキ付き電気機関車が、
僅かな貨車を引っぱる景観は、まさに昭和中期!
セメント貨車を、近江長岡駅に放置して
すぐに単コロで帰ってきました。
新幹線とコラボるかなぁは、ムリでした。
小高い山の麓を、ゴロゴロと走っていきます。
電化鉄道なのが不思議な位の距離ですが、
「いぶき502号」はピカピカに磨き上げられ、
鉄道魂を感じました。
一仕事終わったぁ!みたいな、
ゆっくりした足取りで、工場へ帰っていきます。
沿線を歩いたら、もっと良い場所があったはずなんですが、
いつ列車が来るかも分からない状況なので、
とりあえず、工場まで追っかけ。
もう、寝てました。
パンタグラフを下ろして、
運転士さん達も昼食時間。
工場手前には大きな踏切があって、
そこから撮影してると、従業員さんが通りがかったので
失礼ながら聞いてみたら、午後にもう1本動くとのこと。
左側の建物が車庫&詰め所なので、
運転士さんの一番近いところで
「いぶき502号」は寝かされたんですね。
用意が出来次第発車ということなので、
ボヤボヤしておられず、
コンビニでおにぎりを買って、
場所を探すも、なかなかウ~ンな所が多くて
結局同じ場所で待機することに。
午後の列車がやってきました。
今度はちょっと両数が増えてます。
もう、溜息しか出ません。
後悔の念が、次から次へと襲ってきます。
もっと早く出会っていたら、
もっと沢山の写真が撮れたのに・・・・。
今度も、貨車を近江長岡駅に放置して、
単コロで帰ってきました。
林の中へ消えていきました。
今度は夜遅くになってから運転とのこと。
もう真っ暗になるので、走行写真は撮れません。
失望に渦巻く思いの中、
この日はこれで断念して、潜伏地の本巣へ帰還しました。
次に来れるのは最終日。
2回目にして、もう別れる事になろうとは。
こんなに哀しい思いをするなら、
出会わなければ良かったと思いつつ、
最終日にまた再開することを心に誓って、
次回、最終日の模様をご紹介致します。
ナゲーの思いは我関せず、
潜伏地の庭で遊ぶノンノちゃん。
1998年10月の様子。
今日はこの辺りで失礼します。